20年で10,000ヶ所の極小規模牧場を作れば、それが日本の畜産の新しい道となります。
現行の畜産の飼養方法とは大きく異なる、山地酪農をベースにした独自の飼養方法を採用し、持続可能で人にも牛にも優しい畜産を日本中の里山に展開していきます。
牧場同士は密に連携を取り合い、相互協力の文化を醸成していきます。
地域ごとに中心となる加工販売所を設けることで、牧場は加工や販売に困ることはありません。
ツキノワプロジェクトが目指す未来
①動物を消耗品の機械の部品のように扱って生産された生産物を食べなくてよくなります。
②スローな田舎暮らしを実現することで、新しい生き方を提供します。
③畜産に関わる多くの人が、優しい心で動物に接することができるようになります。
④畜産に関わる様々な問題を解決していきます。
日本中の里山の耕作放棄地と荒れた山林は、牛の放牧地になりました。
野生動物と里との境界に放牧地が出来たので、野生動物は里に出て来なくなりました。
裸だった林床は今では一面を芝が覆っています。
そのおかげで土砂災害はほとんど起きなくなりました。
大雨はありますが、それで川が濁ることも減りました。
以前は年によって田んぼへの水の供給が不安定になっていましたが、今では毎年安定するようになっています。
岐阜県のとある里山で牛を育てているのは、佐々木さん。20代の若い夫婦です。
牛が好きで、畜産の世界に入りましたが、理想と現実のギャップがあまりにも大きかったので、一度は牛を飼って生きていきていくことを諦めました。
しかし、ツキノワプロジェクトを知って理想の牛飼いを始めました。
一日2時間の作業で年収は500万円程。
余った時間で自然栽培の野菜を作り、田舎暮らしのSNSを発信。
その販売利益は100万程。
収入は田舎で暮らすには十分で、子どものために年に200万円を貯蓄しています。
のんびり田舎暮らしなんて、若い二人には夢のまた夢でしたが、それが今実現し、幸せをかみしめながら日々を暮らしています。
年に一度は家族で海外旅行に行きます。
その間に牛の世話をしてくれるのは、隣の牧場の山田さんです。
「先月は山田さんが旅行に行ったので、私たちが山田さんの牧場の牛の世話をしました。
近隣の牧場同士、相互扶助の文化が根付いているんです。
私たちが牧場を始めた時は、近隣の牛飼いさんたちがこぞって電気牧柵の設置を手伝ってくれたり、牛を分けてくれたりしました。
本当に感謝しています。
もし、また新しい人が牛飼いになったら、私たちも最大限、協力したいと思います。
それって、まさに、ペイフォワードですよね。
素晴らしい文化だと思います。」
山田さんは60代から牧場を始めました。
お金をほとんどかけずに始めることができるので、何歳からでも始められます。
また、いつか辞めたとしても、また新しい人が放牧地を引き継いでくれる仕組みになっています。
山田さんは、これまで牛を買ったことや触ったことは全くありませんでしたが、ツキノワプロジェクトで周囲の牧場が助けてくれるので、スムーズに牛飼いになることが出来ました。
始めた当初は肉牛のみの飼養でしたが、今は乳牛もやっています。
肉牛のみを飼養していた時は一日30分程度の作業で済んだので、仕事を続けながら副業で始めました。
それでも年200万円くらいの利益になっていました。
「副業で始められるのも、ツキノワプロジェクトの魅力だと思っています。
親から相続した山林をどうしようか悩んでいたのですが、こんな使い方ができるのであれば、とても有意義ですよね。
これまであまり目を向けてきませんでしたが、森にも目を向けるようになりました。
生態系の一部として暮らしているという充実した実感があります。」
今、名古屋からこの田舎に移住しようとしている青木さんは、システムエンジニアです。
数年前から鬱病を患い、休職と復職を繰り返してきましたが、ツキノワプロジェクトの存在を知り、山田さんの牧場で研修をしています。
牛を飼ったり野菜を育てたり、自然の中に身を置くことで最近は体調も良くなってきました。
システムエンジニアの仕事は好きなので、テレワークで働きながら、牛飼いもやろうと考えています。
「辛いだけだった人生が、ツキノワプロジェクトのおかげでとても明るくなりました。
なんか、拍子抜けというか、簡単だったんだと気付いたというか、もっと早くやっていたら、あんな辛い思いはしなくて済んだのにと思いますね。
辛い人はみんな、今すぐ田舎に引っ越すべきだと思います。
SEと牛飼いの二足のわらじで、これから生きていこうと思います。」
東京に住む太田さんは、パティシエです。
美味しくて、エシカルなツキノワプロジェクトの製品を使ってお菓子作りをしています。
「世界的な食糧難なのに、牛が穀物を食べるのは間違えていると思うし、狭い牛舎で工場のように生産されるのも間違っていると思います。
誰も使えなかった土地を牛が蘇らせ、人の使えない草だけ食べて育った牛の生産物をいただく。
究極にエシカルですよね。
乳製品は毎日大量に食べる必要はないと思います。
牛乳を毎日給食で出す必要もないんじゃないかな。
でも、あったら幸せになれるから、あった方が絶対にいいですよ。
今では安定的にグラスフェッドのバターや生クリームが手に入るので、とてもありがたいです。」
兵庫に住む宮村さんは、フレンチレストランのオーナーシェフです。
ツキノワプロジェクト発足当初から、グラスフェッドビーフの熟成肉を扱っています。
「環境に良いとか、持続可能とかももちろん大事なんだけど、やっぱり料理人としては美味しくないとつまんないよね。
初めてグラスフェッドの熟成肉を食べた時、え、これがホルスタイン??ってとてもびっくりしましたよ。
いい意味で、料理人の腕が試される食材だと思います。
このポテンシャルをどこまで引き出すか。
最近は色んな肉牛もグラスフェッドの熟成肉として出してくれるので、変化があって、料理していて本当に楽しいです。
お客様からの評価も高く、今ではうちのレストランに無くてはならない食材ですね。」
少し未来の、想像のお話しです。



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